Hypervisor
効率的なハイパーバイザの導入、開発支援、サポートをお客様のニーズに応じて複合的にご提供させていただきます。
ハイパーバイザを使用することにより、ハードウェア資源を有効に活用し、セキュリティを担保することが可能になります。
当社では、お客様のハイパーバイザの導入、開発をご支援させていただくとともにオープンソースソフトウェアのバージョンアップ情報などを使用したサポートを行っております。
ハイパーバイザは、これまでサーバーなどで高性能なCPU資源を有効活用し、複数のシステムを1つのハードウェア上で安全に実行するために利用されてきました。
現在では、組込み機器で使用されるCPUについても、高性能化、マルチコア化が進み、組込み機器のプラットフォームにおいてもハイパーバイザを使用するケースが増加しています。
ハイパーバイザ導入の利点としては、以下のようなものがあげられます。
システム統合
ハイパーバイザの特徴として、複数のシステムを動作させることが可能であり、さらにその個々のシステムが互いに干渉しないことが挙げられます。
また、個々のシステムに対して、ハードウェア資源のアクセス制限、使用時間の管理等が可能となっています。
これらの特徴からハイパーバイザを使用したシステムの統合では、異なる機能安全レベルのシステムの統合やリアルタイム、ノンリアルタイムシステムの統合などが可能となります。
セキュリティ対策
組込みデバイスでは、インターネットへの接続や製品リリース後のアップデートなどにより外部からの侵入や悪意のあるプログラムからの攻撃などのリスクに晒されています。
ハイパーバイザを使用したシステムでは、それぞれのシステム空間が独立していることからシステム全体の堅牢性を向上させ、より高いセキュリティレベルを含んだシステムを構築することが可能となります。
ハードウェア統合
ハイパーバイザ導入によって複数のシステムを統合することにより、ハードウェアコストの低減が可能となります。
また、システム全体の部品数が減少することによる故障率の低下や、車などにおいては、車両重量の低減による燃費向上などの二次的効果も考えられています。
一方、開発側においては、ハイパーバイザの導入は、これまでの組込みOSとは異なる、システム設計や経験が必要となります。
例えば、1つのハードウェア上で複数のシステムが動作する場合、デバイスの共有や、複数のシステム間での通信、仮想化によるオーバーヘッドの考慮、各システムへのハードウェア資源の割り当て時間など検討すべき事項が増加することは、間違いありません。
これらについては、実際のシステムを数多く構築し、経験を重ねることにより、安全で効率的なシステムを構築することが可能となります。
当社では、ハイパーバイザ仮想化に関する豊富な経験を活かし、以下のようなサービスをお客様へ提供させていただいております。
ハイパーバイザ導入支援
現在のオープンソースソフトウェアでは複数のハイパーバイザが利用可能な状況となっています。
当社では、お客様の構築されるシステムに応じて最適なハイパーバイザの選定と効率的なシステム設計のお手伝いをさせていただいております。
ソフトウェア開発支援
当社では、ハイパーバイザのカスタムボードへの移植、ドライバ開発、サービス開発、アプリケーション開発、パフォーマンス改善など、お客様が必要とされる開発支援をご提供させていただいております。
更新情報のご提供
現在の組込みデバイスでは、製品リリース後のアップデートは、重要なサービスとなっております。
当社では、お客様に使用されているプラットフォームの情報をご提供し、必要に応じてアップデートのお手伝いをさせていただいております。